葉隠に、『ものが二つになるが悪しきなり』とあります。
多くを念頭におくことにより、迷いが生じるからでしょう。
そこで、僕の好きな言葉が登場します。
『一貫不惑』
それは、一事を貫き通し、迷いなしと云う意味で、
まさに迷いを振り払う最善策だと信じ、いままでやって参りました。
それは、図に当たらないこともありますが、
思いに思い、迷いに迷い、悩みながらの間違いに比べれば、
ぶざまでもなく、いっそ潔いと僕は思います。
親鸞上人が残した和歌に、
明日あると
思う心の仇さくら
夜半に嵐の吹かぬものかは
優柔不断がもたらす”罪”を示唆しております。
明日の事は誰も知るよしもありません。
今がその時、その時が今なのです。
後悔は、やってする方がやらずにするより、数倍気も晴れます。
2011年5月13日
成嶋弘毅
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