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仁は過ぎた義の中和剤

容赦ない決定を下さなければならない時の奥の手。池波正太郎.作“鬼平犯科帳”で良く鬼平が使う慈悲で懐柔させる下りがあるが、池波先生特有の仁と義と云うかアメとムチの武士道であると思う。武士として自分を高い処におき、相手を丁重に労うのだが、ともするとずいぶんと見下げた仕草にもとれる。しかし、サムライを位の高いものとすればそれもうなずける。何でもして頂ける事が有り難いのだ。鬼平は常にしたい放題、しかし泣かせる。位の低い人間が同じ事をしようものなら袋だたきに合うだろう。位高くして有効な慈悲の心だ。

 


2010年10月6日

一風