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男達の美学

間もなく世界柔道選手権大会が行われます。それもあって今日テレビに吉田秀彦氏が出演しておりました。氏は今年の4月に力強く心に残る試合を我々の心に刻みながら総合格闘家としては引退されて行きました。 

引退後のテレビ出演だからこその選手時代の思いを語り聞かせてくれました。 

その中から試合へ望む心構えをピックアップして見たいと思います。

 

『全ての格闘家がそうであると思うが、終わった(引退)後生きていて良かったと思った。』と語ったのが印象的でした。更に、『対戦の都度恐ろしいと思い、自分が恐ろしいのであれば相手はもっと恐ろしいのだと信じて臨んだ。』その後にホストからそれなのに何故それをやるのかと云う質問があった。吉田氏はそれに対し興奮とか刺激と云うような答え方をしていたように思うが、僕が思うに氏も知らずに誘われる男の性、格闘家の習性に従ったのだろう。

 

“飛んで火に入る夏の虫”と云うと虫が馬鹿に聞こえるが、虫は火が自分の身を焦がすのは知っているのだ。されどそれを止められない性がそうさせているのです。金だけでなく、また名声だけでは更に出来ない格好良く云えば“これぞ男子”しかし、その前に単なる雄の習性なのかも知れません。それだけに命を懸ける。女性やインテリが顔をしかめるであろう素朴で単純な男達の永遠の美学なのです。

 

2010年9月9日

一風