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規律と秩序

リーダー足る者の原理原則は先ず心身の独立を全うし、自らも人たるの品位を辱めず従う者達への義務と責任も全うしなければならないのです。従う者とは家長であれば伴侶を含む家族であり組織の場合は部下と言うことになります。 

では長(おさ)として守るべき義務や責任とは一体何なのでしょうか。 

僕が思うそれは心の安心感なのです。不安は恐ろしさから様々な臆測を呼び込み人を苦しめます。部下や家族を不安に晒すようでは長として失格するのです。 

心身が健やかである事も条件の一つで、家長がいつも病気がちで床に伏していたらどうでしょうか。家の中は当然暗くなります。身体が弱い事は生まれつきとしても心が強く明るければそれを補う事も出来るのです。丁度先日封切りになりました『火天の城』と言う映画で安土城を建てた棟梁の妻が“父の教えで妻はどんな時も頬笑みを忘れてはいけない。何故ならば妻は家内の日輪だから”と言うのです。その通りではないでしょうか。 

家長である夫も、又その夫を支える妻も家族に不安を与えてはならないのです。 

会社や組織にあって、もしも問題が起きたとしても他に不安を与える言動を見せるリーダーであってはなりません。その逆に太陽の役を果たし、明るく暖かく人を包む存在であらねばならないのが長の資格なのです。大丈夫、心配ありません。支えます。守りますと言う言葉に力付けられた事はありませんか。

 

されどその人格の裏側に長が持たねばならないものは大きい小さいは別としても財力や権力であり、あらゆるものに対抗する能力と言う裏付けも必要です。それがあってこそ明るく暖かな場所に規律や秩序が保たれるものなのです。辛く厳しい責務こそ長の長足る誉れでなければなりません。これも又“位高くして責重し”に繋がるのです。

 

2009年9月30日